やさしいSWOT分析と経営戦略スキル

経営戦略ノウハウ

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SWОT分析と経営戦略フレームワークライン

フレームワークとは、思考法の枠組みです。経営戦略や問題解決に用いる分析ツールで、要素別にフレームで区分整理し、相互の因果関係から解答を導きます。顧問先で痛感することは分析が甘いこと。永年のコンサルティング体験ではほぼ全社で言えることです。

自社実力を把握する現状分析は健康診断と同じで、毎年期末に実施したいものです。やる企業とやらない企業では月とスッポンの業績差が表れます。主だった分析手法を掲載します。


◆サイトガイドライン
●四つのクロス分析で攻めと守りの戦略に導く →→→やさしいSWОT分析
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●バカの一つ覚えで集中すれば必ず効果が出る確率分析(2:8の法則)→→→ABC分析
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●栄枯盛衰は人生のみならず、事業や製商品にもライフサイクルがある →→→PPM分析
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●バランススコアカード・フレームワーク(人材→業務→顧客→財務)→→→BSC戦略経営
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●数ある経営課題をBSCの四つのフレームワークで一本化する →→→戦略マップ化
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●アンゾフ理論から定義するマトリクス戦略地図フレームワーク →→→PMマトリクス
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●フィリップ・コトラーの弱者が挑むニッチャー戦略 →→→ニッチャー競争地位戦略
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●弱者に有利な差別化戦略・マイケルポーターの競争戦略→→→ 5つの力とクラスター戦略
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●ランチェスターの強者・弱者、すみ分けの法則 →→→強者の戦略・弱者の戦略
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●マーケティング活動に必須な攻めの戦略フレームワーク→→→ST4Pフレームワーク
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●業務の活性化、経営のあり方を定義するマニュアルの整備→→→企業マニュアルを作る
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経営に求められるロジカルシンキングいわゆる論理思考です。「儲からない」と愚痴が出ますが、なぜ、儲からないか、その問題点は顕在するものだけでも山ほどあるはずです。これを整理することで論理思考が始まります。整理する方法としてフレームワークがあります。例えばバランススコアカードで考えてみます。

バランススコアカード

●財務の視点儲からない問題を財務の視点で考えて下さい。売上が不足なのか、利益率が悪いのかの二点です。売上不足は顧客の視点の受注量が足らないか、客単価が下がったか。利益率が悪いのはコストが高いからで、変動費、固定費に問題があるか、あるいは放漫財務の潜在も考えられます。

●顧客の視点受注量が少ない時は、既存顧客のシェアダウン、新規顧客の獲得難、リピート率の低下が考えられ、客単価の低下は顧客の値下げ圧力や競合との価格競争が考えられます。普段は気がつきにくい商品のライフサイクルです。成熟期を過ぎて衰退期に入っていれば売れ行きは鈍化します。

●業務プロセスの視点組織の部門別に分けて考えると問題はたくさん浮上してきます。
・営業/人的営業力不足、販売促進活動の停滞、新規開拓の企画力不足、顧客情報収集力
・開発/ライバルより優位になる差別化と製商品開発、顧客ニーズの実現策
・製造/不良品クレーム、納期遅延、製造コストの上昇、顧客満足度の低下
・購買/外注仕入先の値上要請、在庫の停滞と不良在庫、システムの情報と現物の不一致
・物流/ジャストイン納期対応コスト上昇、人材不足、チャンネル不足

●人材と変革の視点人材の過不足、高齢化による人件費問題、能力の停滞、組織機能の低下、業務改革の不発など等、経営資源の3M(Men,Materials,Money)の中でヒトの問題が最も難しい。人材育成の基本事項はモチベーションです。仕事の価値観、やる気を起こす仕組を作りたいものです。

バランススコアカードの4つのフレームで問題を整理集約し、フレーム間の因果関係で論理思考し、解決策を創出することは極めて大切であり、問題解決を後回しにせず、迅速に意思決定する習慣を身につけて下さい。下のセミナー要項を参照して下さい。

バランススコアカード経営セミナー


現状分析から戦略は浮上する
経営環境の時代推移

戦後の日本は20世紀末のバブル崩壊まで、営々と高度成長を続けてきました。バブル崩壊ショックで目覚めた市場は、右肩上がりの消費より、ライフスタイルの価値を見極めるようになりました。モノづくりは大量生産から、人の多様性に合わせて少量多品種に変わってきました。

市場は充足感から成熟期を迎え、供給過多が価格破壊を起こし、強弱二極化が進んでいます。強い大企業と弱い中小企業の構図。これからの時代に勝つ企業は、マーケティング戦略に長けた企業です。このサイトでは経営に必須の経営戦略スキルをお伝えします。

業務マニュアル



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やさしいSWOT分析ライン

SWOTとは、Strength(強み), Weakness(弱み), Opportunity(機会), Threat(脅威) の頭文字を組み合わせた短縮語。経営戦略を検討するときは自社の内部環境と自社を取り巻く外部環境を正しく分析することが大切です。企業の強み、弱み、機会、脅威の総合的な評価をSWOT分析と言い、クロス分析で戦略戦術の結果を出すようにしてください。

内部環境 strength 強み 小さいことでも徹底的に掘り起こす
weakness 弱み 問題発見の原点だから遠慮せず出す
外部環境 opportunity 機会 顧客、競合情報収集は戦略の基本
threat 脅威 リスク管理の基本は危険を避ける


目的のないSWОT分析は、迷路に入って堂々巡り何のためにSWOT分析をするのか。目的もなくSWOTを実施すると、分析どころか分解して方向性を見失います。高い計画目標を達成するために、どんな戦略を立てるか。そのために、自社の実力を確認し、可能性の高い方策を練る。そのためのSWOT分析です。

やってはいけないことS(強み), W(弱み), O(機会), T(脅威) を同時に洗い出すことは徒労です。順序立てて下さい。

1. 外部環境の、O(機会), T(脅威) を洗い出す。
  3C(Company,Customer,Competitor)。自社、顧客、競合の三角関係で考察する。
  顧客ニーズに応えられるか、競合より優位であるか、何が機会で何が脅威か?
2. 外部環境を前提に、内部環境のS(強み)を洗い出す。
  まずは強みだけを洗い出すこと。弱みを考えず、ポジティブに強みの発見に集中する。
  「うちには強みがありません」と簡単に言いますが、アバタも笑窪で出すこと。
3. W(弱み)は外っておいてもオンパレードになる。
  弱みはネガティブな現象です。不毛な状況から新しい発見やアイデアは生まれません。
  弱みは戦略対象にはならないので、カイゼン活動で根気よく是正していきましょう。

SWOT分析は、目的別にスピーディに結果が出す
1.攻めの戦略立案
S(強み)とO(機会)の優性クロス分析から経営戦略を論理的に導き出す
2.守りのカイゼン活動
W(弱み)は社員の現場の気づき。カイゼン提案活動を促す効果が期待できる
3.撤退の決断
W(弱み)とT(脅威)の劣性クロスに該当するものは捨てるが勝ちのリスクマネジメント


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SWOT分析の環境フレームワークライン

SWOT分析にはマーケティングスキルが必要です。内部環境の強み、弱みの比較対象は外部環境にあります。外部環境と分析要素は以下の図で理解してください。
BSC(バランススコアカード)のフレームワークは、ヒト・モノ・カネの分け方にキャクを加えて、ヒト(人材)、モノ(業務)、カネ(財務)、キャク(顧客)で考察します。

SWOTマップ

上表の拡大テキストPDF→→→マーケティングマップ

外部環境は、身近な商圏や業界で把握するミクロ環境と、日本や海外の動きを捉えるマクロ環境に大別できます。マクロ対策は中小企業レベルでは難解なので傾向を把握しましょう。

ミクロ外部環境の3Cと五つの力・3Cは、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の三角関係
 主戦場である商圏内の既存顧客のシェアを、既存競合より高めることが基本戦略になる
・五つの力(5forces)は、既存競合、新規参入、代替品の脅威、買い手の圧力、売り手の圧力
 常に五つの圧力が掛かっていることに注視し、交渉する手腕が求められる

マクロ外部環境PESTPolitics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の短縮語。
この分析は一般社員にはハードルが高いので、経営管理者で分析して社員に説明して下さい。

これらをSWOTとBSCのフレームワークで整理すると、A4版一枚で俯瞰できるので、クロス分析による戦略案が浮上しやすくなります。以下が参考書式です。

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A4一枚のSWОT分析表ライン

BSC−SWOT分析表
→→→A四版PDF資料のダウンロード

上掲の二枚の資料を配布して、SWOT分析研修会を開いてください。外部環境の説明不足は精度を下げます。PESTに関しては上層で調べた結果を説明して下さい。順序は以下の通り。
1. 外部環境の機会と脅威を洗い出す。10分
2. 内部環境の強みと弱みを洗い出す。 10分
3. クロス分析の四つの戦略を説明してから戦略と成功要因を考える。20分

最初の説明、質問、20分。書込み書式の記入時間は40分。合計1時間で終了し、回収します。
それを経営戦略室で精査してください。始めはうまくいかないものです。再度、研修会を開いて、いい例、悪い例を引用し、指導してください。意識改革への道程です。

W(弱み)は、決してS(強み)にならない有能なリーダーは部下の「いいとこ探し」が上手です。「いいとこ」を伸ばして育てる。無能な上司は部下の悪いところばかり気になり、一々小言が出ます。この差は大きい。人は誰でも長所と短所を合わせ持っています。個性である短所を長所に変えられますか?

SWOT分析においても、やたらとW(弱み)のオンパレードになることがあります。この解決策に時間を使うと、会社は潰れます。弱みは短所、短所を一気に長所にできたら、世の中、常に平和です。弱みから→普通へ、普通から→強みへ。この3ステップはかなりハードルが高い。

弱みは一つずつ、カイゼンテーマとして提案制度を運用してください。トップが解決策を提示するのではなく、社員の気づきを促します。彼らの自発自立の心が芽生えないと、会社は変わりません。企業は現場力。SWOTのWは現場力で解決させることが上策です。

コモディティ化が進み、ドングリの背比べS(強み)がないと悩む経営者が多い。技術革新が進み成熟化すると、差別化が困難になり、ドングリの背比べでコモディティ化する。ライバルと比較すると、確かに強みとは感じられない。しかし、顧客視点で満足のレベルにあるとすれば、それは強みといえます。

S(強み)も考え方ひとつです。コモディティ化していても、詳細の性能や仕様を洗い出して特徴を深耕して下さい。足して引いて掛けて割る四則演算を繰り返すことで強みになるものは多いものです。特徴をクローズアップするだけで強く見えるものもあります。

四つのクロス分析で導く戦略1.SОクロス→強みと機会の一致は、排他的な攻めの戦略
2.STクロス→強みと驚異の一致は、敵対競合との差別化戦略
3.WОクロス→弱みと機会の一致は、焦らずじっくりカイゼン戦略
4.WTクロス→弱みと驚異の一致は、即決断する撤退戦略

中小企業は弱者です。WTクロスは危険領域であり、近づかないこと。魅惑のニッチ市場の潜在を確認できても、可能性は低く、膨大な先行投資を費やします。リスクマネジメントを考慮すれば、0.1%の確率もないはずです。中小企業の経営戦略は、Sが絶対条件です。

SWОT分析は、社員の意識を高めるためにもやるべきです。年に一度は、自社を分析し、昨年とどこが変わったか。何をカイゼンしたか。強み、弱みを再確認して下さい。


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