山名 |
白馬岳 |
標高 |
2932m |
所在地 |
長野県 |
登山日 |
2003年7月26〜27日 |
天気 |
晴ときどき曇り |
メンバー |
低山徘徊オフ11名 |
コースタイム |
26日 |
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11:20 |
栂池自然園 |
12:50 |
天狗原 |
14:45 |
乗鞍岳 |
15:30 |
白馬大池山荘 |
27日 |
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04:30 |
白馬大池山荘 |
06:55 |
小蓮華岳 |
09:00 |
白馬岳 |
09:40 |
村営小屋/昼食10:40 |
14:05 |
白馬尻 |
15:20 |
猿倉 |
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ハクサンコザクラ、イワギキョウ、チシマギキョウ クリック拡大表示
だめちゃんの誘いで、ちょっと展望のきく稜線を求めて登ってみた。夕日に輝くハクサンコザクラを眺めながら5分も歩くと、眼前には雲海に浮かぶ雪倉岳、朝日岳が現れた。よくよく眺めていると、手前の砂礫地にピンクのコマクサが点在している。今が旬とばかりに乙女の存在を輝かせている。まさに至福のひととき。私たちは座り込んで、夕暮れをゆっくり堪能することにした。カメラを取りに行った水さんが、焼酎をかかえて戻ってきた。風もない穏やかな夕暮れ時。寒くもない。天上の楽園で焼酎をグイッと飲む。思わずニンマリ。幸せとは、こんな一瞬かも知れない。
太陽はゆっくりと雪倉岳の西斜面に近づき、雲海と接する空が茜色に染まっていく。自然の営みの荘厳な流れに感動しながらカメラのシャッターを切る。日没の一瞬に歓声が上がる。
夜9時。眠る前に星空を眺めるためひとり外へ出た。誰もいない暗闇を星が照らしている。手に届きそうな星を見て、無限を確信する。ロマンティックなひとりの世界から再び四畳半の現実へ戻る。すでに電気は消され、率先して入口に陣取ったもぐさんを跨いで自分のネグラに割り込むが仰向けには寝られない。左隣は石田さん。右隣は河原さんちの富代美さん。横向きに確保して目を閉じるが眠れない。右肩が痛くなる。仕方がないから寝返りを打つ。イビキが聞こえ始める。居心地が悪いのでまた反対側に寝返りを打つ。相変わらず眠れない。ヒツジさんは何匹になったのだろう。両手を上に挙げて肘を折り、強引に仰向けになると何とか接地面積が確保できた。これで眠れるだろう。
やっぱり山小屋は私の性には似合わない。まんじりともせず、起床の4時を迎える。みんなに声をかけ、ヤケに乾いた喉を潤すため食堂の水をグイッと飲み、ついでに外へ出る。今日も晴れている。しめた。
日の出を拝むため4時半に出発、稜線で朝日を浴びる。まだ深い眠りに包まれている白馬大池の上に、乗鞍岳の山稜を割って眩しすぎるほどの太陽が顔を出した。
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