朝9時、西発哺温泉ホテルに集結予定だったが、中津川でのチェーン規制渋滞、岡谷ジャンクション事故による伊北インター通行止めなどで大幅に遅れ、11時にホテルに着いた。天気も小康状態なので、食事、温泉浴後、寺子屋まで上がることにした。ホテルから板を着けて西館山のゲレンデに出る。大回転の競技が開催されている横を滑ってリフト乗り場へ。西館山、高天ヶ原、一ノ瀬のリフトを乗り継いで寺子屋のゲレンデにたどり着く。寒い。ここは横手山に次ぐ高所ゲレンデ。3月とは思えない良質の雪を蹴って滑り降りたが、身体の芯から震えるほどだ。長居は無用。東舘山の林間を抜け、ブナ平に降り、登り返してジャイアントへ入った。ここでも回転競技の開催中。ゲレンデを半分占領しているので、各自2〜3回滑ってレストハウスへ。休憩後は自由行動にして、私は一足早くブナ平、西館山のリフトを乗り継いでホテルに帰り、ゆっくり温泉に浸った。
今回は参加できなかった憲門ちゃんから、ビール1ケースの差し入れを含め、メンバーが自主持ち込みのアルコールが山積み。ビール2ケース、酒5本、焼酎3本、ブランディ2本。ホテル様、ご免なさい。朝飯時から「熱燗4本、ビール4本」。おかげさまで持病の胃潰瘍がお目覚めの様子。自重しなくっちゃ。
ブナ平にて。
二日目は朝から吹雪。湯舟から見る窓外は雪が一の字に流れている。それでも出かけると言うメンバーに、「どうぞ、行ってらっしゃい」。昼近くなって日が射し込んできた。携帯電話が鳴る。「ブナ平で昼飯」、とのこと。いやいや出かけて合流し、食後の運動にジャイアントを二回だけ滑り降りて、さっさとホテルに戻った。
最終日は恒例の横手山である。
熊ノ湯からリフトに乗る頃は、まだ横手山は雲に隠れていた。天気は快方に向かうので、山頂でのんびりすれば絶好のスキー日和になることだろう。リフトを3本乗り継いで横手山頂にたどり着いたが、まだガスは晴れきっていない。シベリアの高気圧が張り出してきたので寒気は一級。とりあえずは渋峠へ滑り降りた。雪質は抜群。人も少ないので、スキーまかせでスピードを上げる。実に快適である。しかし、リフトに乗っている時間が辛い。零下15度の世界で、アゲンストの風をまともに受ける。身体を丸めて下を向く姿勢をとっても、顔が痛く、感覚がなくなるほどである。あっさり切り上げ、横手山頂ヒュッテに逃げ込んだ。
熱燗で暖をとってから、ひとり外へ出て板を着け、山頂一帯を歩くことにした。渋峠リフト降り場から右へ、新雪に足を踏み入れる。20センチほど板が沈む。積雪は2m程だろう。処女雪がキュッ、キュッと鳴く。雪に覆われたまばらな樹間に自分のシュプールを描きながら、雪原を進む。気分がいい。横手山神社の鳥居が目の下にある。不思議な光景である。ときどき地吹雪のように強風が雪煙を舞い上げる。小一時間の雪上散策だったが、趣深い。
この後、メンバーに合流して快適にダウンヒルを楽しみ、志賀高原に別れを告げた。湯田中のいさみ寿司で打ち上げ、小布施で買い物の後、東京グループに来年の再会を誓って名古屋を目指した。
帰路、熊ノ湯から振り返る横手山は青空に輝いている。右/栗ちゃん大の字。
西発哺温泉ホテルにて。
|