キソチドリとテガタチドリ 開田高原・城山と野麦峠 デジカメ山野草トレッキング
城山・開田高原
しろやま 展望台1492m 旧飛騨街道


城山展望台から御岳を望む

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木祖村水木沢・太古の森で出会った花々
キソチドリ・ヤマオダマキ・サワギク・ガクアジサイ


野麦峠で出会った花々
テガタチドリ・ゲンノショウコ・クルマバナ・オオヤマフスマ

日和田村のシラカバ林の中で昼食

黄色、白のニガナ群落の中にササユリ、ヤマオダマキ、ホタルブクロ、オオバギボウシなどが咲き乱れる。

開田、城山で出会った花々
ササユリ・ウツボグサ・トリアシショウマ・コナスビ・ヨツバヒヨドリ・タチフジ




山名 城山展望台
標高 1492m
所在地 岐阜県開田村
登山日 2004年7月3日
天気 晴れ
メンバー 4人
コースタイム
06:20 春日井IC集合
08:30 木祖村水木沢散策
11:00 野麦峠散策
12:40 日和田村昼食
14:00 城山散策

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水木沢天然林 木祖村
木祖村の境峠に移り住んでいるという、インターネットで知り合った人から、「6月いっぱいはタマガワホトトギスが咲いています」とのメールが入っていたので、ちょっと遅いかもと思いつつ友人夫妻を伴って水木沢に入ってみた。国道19号線を薮原で左折して境峠方面へ向かうと、途中に水木沢天然林の指導標がある。ここを左折して5分ほどで駐車場に着く。新しい木造の管理棟には休憩所もあり、熊除けの鈴を貸してくれるとのことだが、誰もいないし、置き場所も見つからない。今日の予定は盛り沢山なので、とりあえず出発。清流の水木沢にかかっている木橋を渡って直進すると、原始の森と太古の森に道が分かれている。私たちはタマガワホトトギスが咲いているという右の太古の森へ入った。全ルートで1.2キロ。1時間もあれば周回できるだろう。木曽ヒノキの森を縫う。古木のサワラ、ブナ、トチノキが林立している。所々に熊脅しの鈴が設置されている。お目当てのタマガワホトトギスの葉はたくさん認められるが、蕾なのか実なのか判別できない。妻は蕾だと言うが、おそらく花後の実なのだろう。沢筋にはサワギクやヤマオダマキが多い。一本だけ、15センチほどの背丈のキソチドリを見つけた。

境峠から野麦峠へ
境峠を越え、奈川村へ下りると、昔はよく買った野沢菜漬けのお店の前を通り、程なく野麦峠方面へ左折する。道は細くなるが快適である。乗鞍岳は山頂付近を雲が覆っている。予想以上の好天気になった。山腹を縫いながら高度を上げていくと、野麦峠に着く。駐車場に車を停めて記念館へ向かう。入場料500円は高価である。私たちは以前にも入ったことがあるので、友人夫妻が見学する間に、散策しがてら付近の植物を観察することにした。テガタチドリがたくさん咲いている。その他にはウツボグサ、ゲンノショウコ、ニガナ、オオヤマフスマ、クルマバナ、ムラサキツメグサなどが認められた。

開田村役場から西野峠を経て城山へ
日和田村のシラカバ林は、妻と私のお気に入り休憩地。友人夫妻を案内して昼食タイムとする。
シラカバ林の中でゆっくり食事を取り、花を愛でてから開田村役場へ向かう。役場の左を通って旧飛騨街道の狭い道を登り、適当な駐車場所を見つけて停める。往復4キロ足らずの山歩きは、西野峠から尾根伝いに城山へ向かい、展望台までのピストンとなる。去年は反対側の西野部落から登っている。今回は東の把之沢から登ることにした。登り1時間、下り40分ほどの行程である。登り始めて直ぐ、右草むらに紫色の鮮やかな穂状の花を見つけた。タチフジ(ルピナス)である。誰が、何が運んできたか分からないが、野生化している。西野峠までは緩やかな登り。そこから左折してひと登りすると尾根筋の平坦な道が続き、最後の急登で山頂に出る。全行程、樹林帯の中で静かな山歩きが楽しめる。今回は誰とも会うことがなかった。山頂は高い木に覆われているが展望はいい。特に御岳の眺望は迫力がある。麓で見た御岳は雲に隠れていたが、ここへ来て全貌を見せてくれた。涼しい山頂でのんびりできた。


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