中部大学サハリン第二次植物調査隊
No.6 74日 トゥナイチャ湖

トゥナイチャ湖
クリック拡大表

ミヤマキンポウゲが群生するオホーツク海沿岸


トゥナイチャ湖周辺の花々

チシマフウロ・コケモモ・エゾノチチコグサ・センダイハギ・ハマエンドウ・ミヤマキンポウゲとチシマフウロ

ハマナス・オオタカネバラ・ゼンテイカ・エゾオオヤマハコベ


◆行程 7月4日
天気 晴れ
行程 トゥナイチャ湖
09:00 ホテル出発
11:50 トゥナイチャ湖
13:00 昼食/14:00
15:00 ホテル着後付近観察


古地図・豊原市街図 
クリック拡大表

ユーラシアホテルが連続滞在できず、最後の日だけ別のホテルへ移動するため朝から忙しい。広げすぎた荷物をまとめて何とか9時に出発。今日泊まるホテルはトゥナイチャ湖に近いオホーツク海に面したへんぴな避暑地なので買い物ができない。そこで行きがけにユジノサハリンスクの土産物屋に寄った。ウオッカは現在統制中とのことで、一般のキオスクには売っていない。許可された店だけにあるとのことで、ガイドが案内してくれた。二軒の寄り道の後、トゥナイチャ湖へ。昼食場所のレストランは閉まっている。従業員に頼んで準備してくれる間を利用してオホーツク海沿岸沿いの植物を観察することにした。海岸線にハイマツやガンコウランが生育している。ミヤマキンポウゲの群生は、日本ではあり得ない不思議な光景である。ハマナスも咲き始めで深紅に染めている。海岸沿いの亜高山植物を観察してから、レストランに戻った。

宿泊場所はここから未舗装悪路を15分。南極探検白瀬隊の記念碑が建つ丘に近く、オホーツク海が見渡せる。場所はよかったが施設が悪い。部屋はペンションクラスでバスがない。有料のサウナがあるというが、これでは我慢できず交渉して無料にさせた。条件が違うようなときは毅然とした態度で言うべきである。曖昧に返事をして得することは決してない。最後の夜は有終の美とはならなかった。

ホテルで荷物を下ろし部屋割りをしてから付近を散策した。海岸線と森を歩いたが、トゥナイチャ湖周辺と同様の植生だった。ホテルの裏庭で従業員がズワイガニやタラバガニをゆでている。今夜はご馳走が待っている。有頂天でみんなに報告。待ちに待った夕食の膳。前菜はサハリンお決まりのキュウリとトマト。スープは土瓶の水餃子。これは量が多いので、全部食べてはメインディッシュの胃の入り場所がなくなる。半分残してあとを待った。時が経てども何も出てこない。ガイドに聞くと「紅茶が出る」。カニはいずこへ。絶句。


ホテルの裏庭でズワイガニをゆでる一瞬。


プロローグ名古屋→函館函館→ユジノサハリンスクチェーホフ山チシマザサ峠
植物園・黒川湿原トゥナイチャ湖サハリン→名古屋サハリン植物図鑑


カメラ片手の山歩きへ